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竹内浩一

竹内浩一について

竹内浩一(たけうち こういち)1941年、京都に生まれました。幼少より友禅の工房に囲まれて育ち、色彩や模様に親しむ中で、自然と美に向かう感受性を磨いていきます。高校で日本画を学んだのちにテキスタイルデザインの道へ進みましたが、25歳で画業に専念することを決意し、動物画の大家・山口華楊に師事して晨鳥社に入門しました。

繊細な観察眼と独特の筆致は早くから注目を集め、1970年代後半には山種美術館賞展や日展で評価を高めました。1980年代から90年代にかけては、仲間と共に研究会やグループを立ち上げ、日本画の新たな可能性を探求しています。

2000年代以降は京都市立芸術大学の教授として後進を育成する一方、大徳寺芳春院の襖絵など大作にも取り組み、公的な場においてもその芸術を示しました。

彼が描く狐や猿、馬や鳥たちは、写生を超えて柔らかさの奥に野生の緊張感を宿しています。毛並み一本一本を墨で丁寧に描き込み、そこに生命の息遣いを吹き込むことで、観る者に愛らしさと畏怖の双方を感じさせます。伝統と現代感覚を融合させたその作品は、日本画における動物表現の新たな高みを示しています。

取扱作品