奥村美佳は、1974年に京都に生まれ、京都造形芸術大学大学院博士課程を修了し、芸術博士号を取得した日本画家です。彼女は「対象から得られた感動」「二度と戻らない瞬間」を写生し、それらを想念の世界へと昇華させるタブローとして描くことを目指しています。
2002年の創画展創画会賞や2006年の東山魁夷記念日経日本画大賞大賞、京都市芸術新人賞など数々の受賞歴を持ち、日本画の新しい地平を切り開く注目すべき存在です。
個展も精力的に開催し、「桃源郷を探して」「風渡る」「桃源へ」といったシリーズで独自の風景世界を追究。2023年には「寄港地」というタイトルの個展を開催し、画家の精神的旅路を感じさせる作品群を披露しました。
現在は京都市立芸術大学美術学部にて准教授として教育・研究にも邁進しつつ、創画会に所属し、画壇に確かな存在感を放ち続ける現代日本画の旗手です。